Kimlahimvic’s Diary

Rock, Book, Beer, and Soccer などのとりとめのない話

【2月23日】空気階段単独ライブ『anna』

空気階段の単独ライブ、空気階段第4回単独ライブ『Anna』が抜群に面白かった。

 

いつもなら仕事と育児でこういったライブに行くこともままならないけれど、こういう状況もあってアーカイブ配信を用意してくれたので今回は見ることが出来た。

コロナ禍の不幸中の幸いというべきか。

 

8本のコントの伏線を回収しながら最後のコント、annaに結実していく見事な流れ。

前半のコントはいつもテレビやラジオでやってる空気階段で、下ネタあり、不条理な設定あり、もぐらの奇抜だがいそうなキャラクターありの内容だったが、

最後のannaは全編笑いというよりは青春ドラマのような甘酸っぱさもありつつ、二人のラジオ愛も伝わってきて、笑って泣ける最高のフィナーレだった。

 

佐藤多佳子の小説『明るい夜に出かけて』の読後感のような爽やかさというか。

 

ところでラジオをテーマにしたこのコントを見て、昔TBSラジオで彼らがやった単発の特番を思い出した。その時も複数のコントの伏線が回収されていく形式で、ラジオがモチーフだったと思う。

この特番は確か今やってる『空気階段の踊り場』が始まる前、ラフターナイトの優勝特番だったと思う。この特番を聴いてこれはすごい、と驚いたのを覚えている。

それ以来、踊り場は初回から毎週聴いている。

 

だが思い出すとこの特番で空気階段を知ったわけではない。

特番が決まるきっかけとなった、ラフターナイト・チャンピオン大会を私は会場に見に行っていたのだ。確か山ちゃんと皆川アナが司会だったと思う。

 

それ以前に、月間チャンピオンになった時の回もたまたま会場に見に行っていた。

私がこの番組のスタジオ回覧をしたのはこの2回だけなので、その2回とも空気階段が出ていて、ウケていたとはなんたる偶然。

 

最初に見た時のネタはアパートの壁が薄く、音楽が聞こえてしまうみたいなネタだったと思うが、隣人役のもぐらが終始袖にいて姿を見せず、最後のオチで一瞬出てくるだけ、という変わった構成が印象に残った。

出順も2〜3番目と早かったが、5人につけれるマルを彼らに迷わずつけた。

 

チャンピオン大会のネタは他の出場者を圧倒していた。

もぐらが人間電波塔の仕事をしてるおじさん、という設定のコントだったが、その奇抜な設定、にも関わらず妙にリアルな人物造形、ワードセンス、腹がはち切れるほど笑った。

当然のように優勝し、その後前述の特番に繋がっていく。

 

その頃の彼らはネタこそ面白かったがなんか小汚く、人気が出そうな要素が見当たらないといった風情だったが、最近はテレビにもよく出てるみたいだし、キングオブコントの決勝にも残るようになった。踊り場も今週200回を迎えたとのことで感慨深い。

 

今回の単独公演なんか、使われてる音楽やキービジュアル、演出も際立っており、スタイリッシュでさえあった。もしかしたら次の世代のバナナマンみたいな存在になるのかもしれない、と感じた。